- 練習しても距離感がよくならない
- スイングの強さがいつもブレる
- 上手な人と自分の違いがわからない
距離感がなかなか安定しない。この悩みは、グランドゴルフをやっている人なら誰もが一度は経験します。
力加減がわからず50メートルが届かない、逆に打ちすぎてオーバーしてしまう。
ホールインワンを狙うどころか、2打目の位置取りすらままならない——。
本記事では、距離感を鍛えるための打ち方の基本から、フォームの整え方、日常でもできる練習法まで丁寧に解説します。
さらに、高反発ボールの選び方やメンタル面の準備、コース図を見た戦略の立て方も紹介。
「感覚」ではなく、「再現性」のある打ち方を身につけていきましょう。
読み終えたあなたが「次こそスコアアップできそう」と思えるような内容をお届けします。
- グランドゴルフでスコアが伸び悩んでいる
- 距離感のズレでミスが続いている
- 50メートルショットの打ち方を知りたい
- ホールインワンを狙える力加減を身につけたい
- 試合で安定したプレーをしたい
グランドゴルフの距離感をつかむにはまず基本が大切

グランドゴルフで距離感を身につけるには、まず基礎の理解が欠かせません。
正しいフォームやスイングの加減が、安定したショットにつながるでしょう。
特に初心者は、距離を意識した打ち方を体に覚えさせることが大切です。
繰り返し練習することで、感覚が自然と身についていきます。
- 正しい打ち方を覚えるコツ
- 50メートルを狙うときの強さの目安
- スイングの振り幅と転がりの関係
正しい打ち方を覚えるコツ
距離感を整えるには、構えと打ち方の型を体にしみ込ませるのが近道です。
まずは肩の向きとクラブの面を、目標に対してまっすぐに。
これを「スクエアスタンス」と呼びます。
視線はクラブの真上に置き、手首の角度は変えずにスイングします。
初心者は、アシックスの「グラウンドゴルフ練習マット」などを使うと、クラブの軌道が一目で確認できます。
正しい軌道を身につけるためのポイント
- 目標方向へクラブがまっすぐ出ているかを毎回チェックする
- 毎日5分だけでも、同じ動きを繰り返す
- 手首に力を入れすぎず、体幹から打つ感覚を意識する
同じ動作を習慣化すると、自然にブレが減っていきます。
50メートルを狙うときの強さの目安
50メートル先を狙うなら、振り幅や力だけでは足りません。
芝の硬さや坂の傾きもカギです。
たとえば、芝が乾いていて速いときは、普段より1.5倍ほどの強さで打つのが目安になります。
クラブの打ち出し直後のスピード「初速」を安定させると、距離感もブレません。
アシックスやミズノの重めのグラウンドゴルフクラブを使えば、力任せに振らずとも初速を出しやすくなります。
テンポよくスイングすることで、毎回の力加減も整いやすくなるでしょう。
スイングの振り幅と転がりの関係
クラブの振り幅と、ボールの転がる距離は直結しています。
たとえば、肩幅の1/3ほどの小さなスイングで転がる距離はおよそ10メートル。
肩幅いっぱいの大きな振り幅なら30メートル以上転がすこともできます。
感覚をつかむための具体策
- メジャーや紐で振り幅の長さを測っておく
- 「振り幅=転がる距離」というシンプルな考えで練習
- 同じスピード、同じフォームで振るクセをつける
細かい調整は感覚ではなく、振り幅の再現で覚えていきましょう。
グランドゴルフの距離感をつかむには練習の工夫が必要

ただ打つだけの練習では、距離感はなかなか安定しません。
具体的な目標や方法を持って取り組むことが上達の近道です。
距離ごとの感覚を掴むには、道具や意識の使い方にも工夫が求められます。
さまざまな状況を想定した練習が、実戦に強くなるポイントになります。
- ホールインワンをねらう打ち方の考え方
- 2打目の位置を意識するプレーとは
- 練習用具を使った感覚のトレーニング
- メンタルの安定で力のムラを減らす方法
- 高反発ボールでの調整のやり方
- コース図を見て考える距離のイメージ法
ホールインワンをねらう打ち方の考え方
グラウンドゴルフでホールインワンを狙うには、狙った距離にぴたりと止める力加減がすべてです。
たとえば、20メートルや30メートルといった中距離でも、少しの強弱で結果は大きく変わります。
風の強さや地面の傾きがある場合は、その分を加味して打つ方向や強さを微調整しましょう。
「キャリー」(空中を飛ぶ部分)と「ラン」(地面で転がる部分)のイメージを持つことが大切です。
スイング時はクラブの向きを正しく保ち、余計なねじれを生まないことが成功のカギです。
まっすぐ、しっかりと。正確な当て方がホールインワンへの第一歩です。
2打目の位置を意識するプレーとは
2打目を意識した1打目が、スコアを安定させる近道です。
目の前のホールを狙うだけでなく、次にどこから打ちたいかを考えるのが上達のポイントです。
たとえば、カップの右に傾斜がある場合、左側から狙ったほうが入りやすくなります。
打ちやすい方向にボールを置くことは、結果的にミスを減らす工夫です。
こうした判断を「プレーマネジメント」と呼びます。
ただ遠くへ飛ばすだけでなく、次を見据えた配置こそ、スコアアップのコツです。
練習用具を使った感覚のトレーニング
距離感を体に覚えさせるには、専用の練習用具がとても有効です。
市販されている「スイングガイド」や「パット練習用マット」は、まっすぐ打てているかを目で確認できます。
また、「インパクトパッド」を叩く練習をすることで、打点のズレや力加減の違いがはっきりわかるようになります。
よく使われる練習用具の例
- スイングトレーナー:正しい振り幅と軌道を習得しやすい
- ガイド付きマット:方向性を安定させやすい
- 鏡:姿勢やクラブの向きを視覚で確認できる


毎日少しずつ取り組むだけでも、「なんとなく」から「しっかり」へと感覚が変わっていきます。
メンタルの安定で力のムラを減らす方法
プレッシャーがかかると、どうしても力みが出ます。
力の出しすぎや不足を防ぐには、メンタルの安定が欠かせません。
まず、呼吸を整えましょう。
打つ前にゆっくり吸って、ふうっと吐くことで体がリラックスします。
そして毎回同じルーティンを入れると、心も落ち着きます。
安定のためのルーティン例
- 素振りを1回
- ボールとホールを交互に見る
- 呼吸を整えてから構える、など
この流れを毎回くり返すことで、緊張しがちな場面でもスッと落ち着いたスイングができるようになります。
自分が落ち着くルーティンを見つけましょう。
高反発ボールでの調整のやり方
高反発ボールは、同じ力でもよく飛ぶ特徴があります。
そのぶん、普通のボールと同じ感覚で打つと飛びすぎることもあります。
たとえば「TOBIEMON(トビエモン)グラウンドゴルフボール」は、軽いスイングでもよく転がります。
調整の基本は、いつもよりクラブを短めに持つことと、スイングをコンパクトにすることです。
また、風がある日は特に注意が必要です。
風向きに沿ってしまうとオーバーしやすくなるため、打ち出し方向も少しだけ修正しましょう。
まずは練習でしっかり飛距離を確認してから試合で使うと安心です。
コース図を見て考える距離のイメージ法
グラウンドゴルフでも、コースの形を知ることは戦略に大きく関わります。
ホールの長さや傾斜、障害物の位置を把握しておけば、無理のない打ち方が見えてきます。
たとえば、20メートルの打ち上げコースでは、実際の距離以上に打つ必要があります。
10メートルごとに距離感の補正を頭に入れておけば、ミスも減ります。
コース図で注目すべきポイント
- ホールの実距離
- 傾斜の有無
- 障害物の位置
- 打つ方向の安全性
メモやマークをつけておくと、本番でも迷わず打てるようになります。
グランドゴルフの距離感をつかむには失敗の原因を知ること

距離感が安定しない原因は、意外と基本的なミスにある場合もあります。
まずは自分の打ち方や考え方を見直すことが大切です。
同じ失敗を繰り返さないためには、原因をしっかり分析する必要があります。
原因が分かれば、改善策も明確になり、上達へとつながるはずです。
- よくある距離ミスとその直し方
- 打ちすぎる人の体の使い方のクセ
- コースの上り下りで変わる転がり
よくある距離ミスとその直し方
距離が合わないときは構えと目線を見直すことが大切です。
多くのミスは、打つ前の準備段階に潜んでいます。
~~~
まず目線。
ボールではなく目標方向ばかりを見ていると、距離感がズレやすくなります。
そこで、ボールと目標の中間に仮の目印をイメージしましょう。
目と体の軸が合いやすくなり、方向も安定します。
次はグリップ。
握る力が強いと、インパクトで必要以上に力が入り、ボールがオーバーしやすくなります。
「卵をつぶさない程度」と覚えておくと安心です。
さらに、素振りで力加減を確認するだけで、大きなズレを防ぎやすくなります。
強く打ちすぎた記憶がある人こそ、プレー前に一度試してみてください。
打ちすぎる人の体の使い方のクセ
打ちすぎる人は腕だけで振っている傾向が強いです。
肩が止まり、手先だけでスイングすると、クラブが思った以上に加速します。
これが「打ちすぎ」の主な原因です。
そこで意識したいのが、体全体で振る感覚。
特にお腹や背中などの「体幹」を使ってクラブを動かすと、力が自然に出て過剰な力みが減ります。
バランス確認にはこの方法がおすすめです。
スイング直後に2秒キープしてみよう
- 体がグラつかなければ力の流れが安定している証拠
- 足の裏に体重が均等にかかっているかもチェックポイント
これだけで、フォーム全体がスッと整ってきます。
コースの上り下りで変わる転がり
平らな場所と坂道では、同じ強さで打っても結果はまったく違います。
上り坂では抵抗が大きくなり、ボールはすぐにスピードダウン。
1~2メートルほど短く止まりやすくなります。
一方で、下り坂はスルスルと転がります。
3メートル以上伸びることもあり、思ったよりもオーバーしがちです。
転がりを見極めるには、「1メートル=±10%」の補正ルールを意識してみてください。
- 3メートルの下り坂→約30センチ分弱めに打つ
- 3メートルの上り坂→約30センチ分強めに打つ
傾斜を読めば、ショットの精度がグッと上がります。
プレー前にはコース図や傾斜標識の確認も忘れずに。
イメージ力が距離感の差を生みます。
グランドゴルフの距離感をつかむには生活の中でも練習できる

距離感は特別な練習場がなくても、日常の中で鍛えることが可能です。
意識を変えるだけでも、プレーに役立つ感覚を養うことができます。
時間や場所に縛られず、少しの工夫で実力アップを目指せるでしょう。
習慣にしていくことで、体が自然と距離を覚えていきます。
- 歩くことで感覚を育てる方法
- 家の中でもできる力加減の練習法
- ゴルフとの共通点で感覚を学ぶ工夫
歩くことで感覚を育てる方法
距離感の基本は、歩くことでも鍛えることができます。
歩幅や歩くスピードを意識すると、自然と体で距離を覚えていきます。
これが「体感距離」です。
体感距離が身につくと、目で見た距離とのズレが減ります。
また、芝生の上を裸足で歩いてみましょう。
ふかふか、ザラザラ…といった感触や、地面の傾きや質感も感じられます。
毎日決まったテンポで散歩するのも◎。
特別な道具はいりません。
歩くという日常動作が、練習そのものになります。
家の中でもできる力加減の練習法
スイングの力加減、実は家の中でもしっかり練習できます。
ここでは身近なものを使った方法を2つ紹介します。
タオルを使った転がし練習
タオルを床に広げて、クラブの代わりになる棒で転がします。
グッと押すとすぐズレるため、強すぎる力を実感できます。
新聞紙でスロー練習
新聞紙を丸めたボールを、そっと転がす練習もおすすめ。
これは「スロースイングトレーニング」と呼ばれる方法です。
力とスピードの関係が体でわかります。
畳やカーペットの上でも安全。
狭いスペースでも工夫次第でスルスル上達できます。
ゴルフとの共通点で感覚を学ぶ工夫
他のスポーツにも目を向けると、距離感のヒントが見つかります。
たとえば、ボウリング。投げるときの力加減がスコアに直結します。
カーリングも同じ。最初の押し出しが命です。
これらに共通するのは、「最初の動き=初動の力」で結果が変わること。
グランドゴルフも、打ち出しの力加減がすべてです。
室内でスロー再生を見たり、実際に真似してみましょう。
体と目で覚えることで、距離感の感覚がグッと近づいてきます。
遊びの中にも、上達のヒントが隠れています。
まとめ:グランドゴルフの距離感をつかむには多角的な練習と工夫が鍵
グランドゴルフの距離感をつかむには、フォームの基本、スイングの強さ、振り幅と転がりの関係などの理解が欠かせません。
さらに、メンタルの安定や日常生活での工夫も重要です。
再現性を意識した練習を重ねることで、安定したプレーに近づけるでしょう。
【要点まとめ】
- 正しい打ち方はアドレスとストロークの反復で身につく
- 50メートルは芝の状態に応じて1.5倍の力で調整する
- スイングの振り幅が転がる距離に直結する
- ホールインワンにはキャリーとランの理解が必要
- 2打目の位置を意識すると戦略性が高まる
- 練習器具の活用で感覚を効率的に体に覚えさせられる
- 深呼吸やルーティンでメンタルを安定させる
- 高反発ボールは番手を落とし飛びすぎを防ぐ
- 坂道では±10%を目安に距離補正する
- 歩く動作や室内練習で体感距離を育てられる
グランドゴルフの距離感は一朝一夕には身につきません。
ですが、焦らず基礎を固めることで着実にスコアアップが目指せます。
楽しみながら感覚を磨いていきましょう。